「恐れる」と「畏れる」の意味の違い
【恐れる】危険から逃げたいと思う、不安を感じる
【畏れる】圧倒的な存在に対してつつしんだ態度になる
「恐れる」と「畏れる」は、どちらも「おそれる」と読む異字同訓の語です。
「恐れる」は、身の危険を感じてそれから逃げたいと思うこと、あるいは、悪いことが起きないかと不安を感じるという意味です。こわがる。心配する。
こわがるという意味では「怖れる」と書くこともあります。
「畏れる」は、神仏や目上の人物などの圧倒的な存在に対して慎んだ気持ち・態度になることを意味します。
「恐れる」の使用例
- 敵(災害)を恐れる(怖れる)
- 死を恐れる
- 失敗(発覚)を恐れる
- 天罰(報復)を恐れる
- 恐れ入る(畏れ入る)〔=申し訳なく思う、感謝する、おどろきあきれる〕
- 恐らく〔=たぶん、もしかすると〕
「畏れる」の使用例
- 師を畏れ敬う
- 神を畏れぬ
- 自然に対する畏れ
- 畏れ多い(恐れ多い)〔=失礼な感じがする、身分不相応である〕