「感」「観」「勘」の意味の違い
【感】物事から受ける印象、心にしみるようす
【観】見た目から感じられるようす
【勘】直感的な心の働き、第六感
「感」「観」「勘」は、いずれもカンと読む同音異義語です。(ここでは、造語成分としてではなく、単独で用いられるときの意味を解説しています。)
「感」は、ある物事から受ける印象・感じ方、あるいは、心に深くしみるようす(感動・感嘆)を意味します。
「観」は、その見た目から感じられるようすを意味します。
「勘」は、すばやく判断したり感じ取ったりするような直感的な心の働きを意味します。いわゆる第六感のことです。
「感」の使用例
- 隔世(かくせい)の感が有る
- 不公平の感が否(いな)めない
- 今昔(こんじゃく)の感が深い〔=昔と今の違いにおどろくこと〕
- 感に堪えない(かんにたえない)〔=深く感動する、「感に堪える」ともいう〕
- 感極まる〔=深く感動する〕
- 感に入る〔=感動する〕
- 感に打たれる〔=感動する〕
「観」の使用例
- 別人の観が有る
- 異国船の観を呈する
「勘」の使用例
- 勘がよい(鋭い・鈍い)
- 勘で決める
- 勘に頼る