「凡例」「判例」「反例」の意味の違い
【凡例】巻頭にある方針・使い方
【判例】裁判の実例
【反例】命題が成り立たない例
「凡例」「判例」「反例」は、いずれもハンレイと読む同音異義語です。
「凡例」は、ふつう書物の冒頭におかれていて、その書物の編集方針や使い方・注意事項などを箇条書きにして記した部分をいいます。図表などにそえることもあります。「ぼんれい」と読むのは誤りです。
「判例」は、以前に実際になされた判決などの裁判の例を意味します。狭義では、そのうちとくに後の事案に対して拘束力を有するもの(とくに最高裁判所の裁判例)を指します。
「反例」は、ある命題に関してそれが成り立たないことを示すために掲げられる(反証としてあげられる)例を意味します。
たとえば、「pならばqである」という命題に対して、pであるにもかかわらずqでないような実例が発見された場合に、そのような実例が反例にあたります。
「凡例」の使用例
- 辞書の凡例
- グラフに凡例を表示する
「判例」の使用例
- その事案には判例がない
- 最高裁判所判例集
「反例」の使用例
- その命題に対する反例をあげる