「掛かる」「懸かる」「架かる」「係る」の意味の違い
【掛かる】ぶら下がる、作用・影響が及ぶ
【懸かる】高い所に位置する
【架かる】一方から他方へ渡される
【係る】関係する
「掛かる」「懸かる」「架かる」「係る」は、すべて「かかる」と読む異字同訓の語です。
「掛かる」は、「ぶら下がる」が基本的な意味ですが、一般に「かかる」という場合に広く用いられます。
作用・影響が及ぶ、負担を要する、始動するなど、さまざまな意味を表します。
「懸かる」は、高い所に位置するという意味を表します。また、ある物事によって結果が左右されるという意味を表すこともあります。
「架かる」は、長い物を一方から他方へ渡すという意味です。
「係る」は、関係するという意味です。
「掛かる」の使用例
- 壁に絵が掛かっている
- 水(ほこり)が掛かる
- 圧力(ウェート)が掛かる
- ブレーキが掛かる
- 霧が掛かる
- 迷惑が掛かる
- 気に掛かる(懸かる)/気掛かり(気懸かり)
- 鍵が掛かる
- 電話(エンジン)が掛かる
- 罠に掛かる
- 時間(費用)が掛かる
- 仕事に掛かる
- 医者に掛かる
- 寄り掛かる
- 降り掛かる
- 取り掛かる
「懸かる」の使用例
- 月が中天に懸かる
- 山頂に雲が懸かる
- 賞金が懸かる
- 将来が懸かっている
- 優勝が懸かった試合
「架かる」の使用例
- 橋(ケーブル)が架かる
「係る」の使用例
- 名誉に係る問題
- 係り受け