「置く」と「措く」の違い

異字同訓

「置く」と「措く」の意味の違い

【置く】(人・物を)ある位置・状態にとどめる、間隔を空ける

【措く】やめる、のぞく

「置く」と「措く」は、ともに「おく」と読む異字同訓の語です。

「置く」は、人や物をある場所や状態に移して、あるいは移さずに、そのままにとどめることを意味します。時間的・距離的な空白を保つ、間隔を空けるという意味でも用いられます。

また、「~しておく」の形で、そのままの状態にする、前もって(とりあえず)~するという意味になります。この場合には、平仮名で書き表すのがふつうです。

「措く」は、何かをするのを(途中で)やめること、あるいは、選ぶ対象の中から除くことを意味します。

なお、「擱」を用いると、そこで文章を書き終えるという意味になります。「筆を擱く」。

「置く」の使用例

  • 本を机に置く
  • 管理人(警備員)を置く
  • 支店を置く
  • 家族を置いて出ていく
  • 支配下(監視下)に置く
  • 傘下に置く
  • 信頼を置く
  • 目標を置く/重きを置く
  • 猶予期間を置く
  • 距離を置く
  • 三日置き
  • 一目置く(いちもくおく)〔=相手が優れていることを認め、敬意を表する〕
  • 心置き無く(こころおきなく)〔=遠慮せずに〕
  • 気が置けない(きがおけない)〔=気をつかわなくてすむ〕

「措く」の使用例

  • ひとまず(しばらく)措く
  • それはさて措き
  • たたでは措かない
  • 彼を措いて
  • 今を措いて
  • 筆(箸)を措く〔=書く(食べる)ことをやめる〕
  • 感嘆措く能わず(かんたんおくあたわず)〔=いくら感嘆してもしすぎることはない〕
  • 垂涎措く能わず(すいぜんおくあたわず)〔=欲しくてたまらない〕