「残す」と「遺す」の意味の違い
【残す】あとに置いて去る、そのままにしておく
【遺す】後世に伝える、残して死ぬ
「残す」と「遺す」は、どちらも「のこす」と読む異字同訓の語です。
「残す」は、何かをあとに置いて去る、消滅させずにそのままにしておく、一部をあます・とっておくという意味です。
「遺す」は、財産や名声などを後世に伝える、また、人や物を残して死ぬという意味です。この意味で、「残す」を使うことがあります。
「残す」の使用例
- 病人を残して出発する
- 手紙を残す
- 心を残す
- 課題を残す
- 証拠を残す
- ご飯を残す
- 小金を残す〔=ためこむ〕
- 食べ残す
- やり残し
「遺す」の使用例
- 足跡を遺す(残す)
- 禍根を遺す(残す)
- 財産を遺す
- 遺された家族