「表す」「現す」「著す」の意味の違い
【表す】感情をおもてに出す、思考を示す
【現す】隠れていたものを見せる
【著す】本を書いて出す
「表す」「現す」「著す」は、いずれもアラワスと読む異字同訓の語です。
「表す」は、感情を表面に見えるようにする、思考をわかるようにして示すという意味です。表現、表明。
「現す」は、隠れていたものを見えるようにする、姿を出すという意味です。出現。対義語は「隠す」。
「著す」は、本を書いて世に出すという意味です。著作。
「表す」の使用例
- 怒りを顔に表す
- 考えを文章に表す
- 敬意を表す
- 彼の誠実さを表す〔=証明する〕
- 赤は停止を表す
「現す」の使用例
- 正体(姿)を現す
- 頭角を現す
- 月が雲間から現れる
- 努力の現れ〔=結果〕
- 真価が現れる
- 悪事が現れる〔=露顕する〕
「著す」の使用例
- 自伝を著す