「適う」「叶う」「敵う」の意味の違い
【適う】ぴったり当てはまる
【叶う】望みが実現する
【敵う】対抗することができる
「適う」「叶う」「敵う」は、いずれも「かなう」と読む異字同訓の語です。
「適う」は、ぴったり当てはまる、適合するという意味です。
「叶う」は、望みが実現する、思い通りになるという意味です。
「敵う」は、対抗することができる、匹敵するという意味です。ふつうは、打ち消しの表現をともなって、勝つことができないという意味で用います。
なお、「適」と「叶」には、「かなえる」という読み方もあります。
「適う」の使用例
- 道理(礼儀)に適う
- 目的(条件、趣旨)に適う
- 理想に適った相手
- すべての条件を適える
「叶う」の使用例
- 夢(希望、念願)が叶う
- 叶わぬ恋
- 望み(願いごと)を叶える
- 叶わぬ時の神頼み(かなわぬときのかみだのみ)〔=困ったときにだけ神に祈ること〕
「敵う」の使用例
- 敵う相手ではない
- 年には敵わない
- こう暑くては敵わない〔=耐えられない〕