「ボイコット」の意味と語源
【ボイコット(boycott)】団結して特定の人物や集団を排斥すること
19世紀後半、イギリスのボイコットという名の人物がアイルランドの小作人に対して横暴に振舞ったために、小作人たちが団結して彼を排斥しました。そこから、①大勢が一致団結して特定の人物を排斥・拒否するという意味に使われるようになりました。
②消費者の不買運動、すなわち、特定の企業・組織に対する不満から、その企業・組織に抗議する意味で、消費者が団結してその企業・組織に関連する商品やサービスの購入を控えるという行動を指すときに「ボイコット」の語が用いられます。
また、③自分たちの要求を通したり、報復をしたりする目的で、集会や会合への出席・参加を拒否するときにも用いられます。
なお、単独で集会などへの不参加を決定するときにも、「ボイコット」という語が用いられることがありますが、本来、「ボイコット」は大勢が団結して特定の人物を排斥する意味であるので、このことばの由来からすると正しい用法であるとはいえません。
「ボイコット」の使用例
- パワハラをする上司をボイコットする。
- 不祥事を起こした企業の製品をボイコットする。
- ○○諸国が○○オリンピックをボイコットする。
- 野党連合が審議をボイコットする。