「敷く」と「布く」の意味の違い
【敷く】一面に広げる・並べるなど一般的
【布く】広く設置する、行き渡らせる
「敷く」と「布く」は、ともに「しく」と読む異字同訓の語です。
「しく」は、広い範囲に設置したり、行き渡らせたりするという意味を表します。また、一面に広げる・並べるという意味や、何かの下に物を広げるという意味を表すこともあります。
「敷く」と書くときは、上のいずれの意味をも表すことができます。
これに対して、「布く」と書くときは、広く設置する・行き渡らせるという意味のみを表します。
「敷く」の使用例
- カーペット(布団)を敷く
- 畳(砂利)を敷く
- 座布団(ハンカチ)を敷く
- 敷かれたレールの上を走る
- 亭主を尻に敷く
- 建物の敷地(しきち)
「布く」の使用例
- 鉄道を布く(敷く)
- 陣地を布く(敷く)
- 戒厳令(厳戒態勢)を布く(敷く)
- 善政(軍政)を布く(敷く)