「悲しい/悲しむ」と「哀しい/哀しむ」の意味の違い
【悲しい/悲しむ】心が痛む、泣きたくなる
【哀しい/哀しむ】切ない気持ちになる
「悲しい/悲しむ」と「哀しい/哀しむ」は、どちらも「かなしい/かなしむ」と読む異字同訓の語です。
「悲」は、心が引き裂かれるようすを表す字です。「悲しい/悲しむ」で、心が痛む、泣きたい気持ちになることを意味します。
「哀」は、死を嘆(なげ)くようすを表す字です。「哀しい/哀しむ」で、胸がしめつけられるような切ない気持ちになることを意味します。
一般には「悲しい/悲しむ」を用いますが、不運を嘆いたり、あきらめの感情をこめたりする場合には「哀しい/哀しむ」を用いることもあります。
「悲しい/悲しむ」の使用例
- 悲しい物語
- 失恋の悲しさ
- 教養のなさを悲しむ
- 悲しみに沈む(包まれる)
「哀しい/哀しむ」の使用例
- 哀しい運命
- もてない男の哀しさ
- 友人の死を哀しむ
- 老いの哀しみ