「立てる」「建てる」「樹てる」の意味の違い
【立てる】垂直にする、人をある地位につかせる、はっきり現れるようにする、立派なものにする
【建てる】建造物をつくる
【樹てる】しっかりしたものを作る
「立てる」「建てる」「樹てる」は、いずれも「たてる」と読む異字同訓の語です。
「立てる」は、物を垂直にする、まっすぐに置くという意味です。そこから、人をある地位につかせることや、物事をはっきり現れる・示すようにすること、物事を立派なものにすることを意味するときにも用いられます。
「建てる」は、建物や碑などの建造物をつくることを意味します。建造物のほか、国や都市を造るときにも「建てる」が用いられます。
「樹てる」は、地面にしっかり打ち込んで安定させることを表します。そこから、しっかりしたものを作るという意味で使われます。「立てる」と書くこともできます。
「立てる」の使用例
- ひざを立てる
- とげ(つめ)を立てる
- 候補(代理人)に立てる
- 音(波)を立てる
- 腹を立てる
- 名を立てる
- 手柄を立てる
- 誓いを立てる
- 計画を立てる
- 暮らし(生計)を立てる
- 顔を立てる
- 戸を立てる(閉てる)
- 茶を立てる(点てる)
- はやし立てる
「建てる」の使用例
- ビル(記念碑)を建てる
- 一戸建ての家
- 国を建てる
- 都を建てる
「樹てる」の使用例
- 旗を樹てる(立てる)
- 方針を樹てる(立てる)
- 志を樹てる(立てる)
- 新記録(新理論)を打ち樹てる(立てる)