「狩る」「駆る」「刈る」の意味の違い
【狩る】動物・果実を探してとらえる
【駆る】走らせる、無理にさせる
【刈る】草・毛を切り取る
「狩る」「駆る」「刈る」は、いずれも「かる」と読む異字同訓の語です。
「狩る」は、鳥や獣(けもの)、魚を探し出してとらえるという意味です。そこから、自然に生育した植物の果実などを探して摘み取るという意味で使われることもあります。罪人や悪人などの非人間的な扱いを受ける者を探してとらえるという意味でも使われます。
また、「〇〇狩り」という形で、〇〇を観賞するという意味で用いられます。
「駆る」は、馬や牛、乗り物などを走らせる、または、追い立てるという意味です。そこから、無理に何かをさせるという意味で用いられることがあります。また、「駆られる」の形で、感情にとらわれることを表します。「駈る」とも書きます。
「刈る」は、伸びた草や毛髪のように密生したものを刃物で切り取ることを意味します。
「狩る」の使用例
- イノシシ(キジ)を狩る
- キノコを狩る
- 山賊(魔女)を狩る
- 鷹狩り(たかがり)
- イチゴ狩り
- 紅葉狩り(もみじがり)〔=観賞〕
- 蛍狩り〔=観賞〕
「駆る」の使用例
- 馬(車)を駆る
- 羊の群れを駆る
- 老躯(ろうく)を駆る
- 不安(衝動)に駆られる
- 国民を戦争に駆り立てる
- 隊員を駆り出す
- 余勢を駆る(よせいをかる)〔=勢いに乗る〕
「刈る」の使用例
- 稲(雑草)を刈る
- 頭を刈る