「救う」と「掬う」の意味の違い
【救う】危険や困窮から逃れさせる
【掬う】液体・粉末やその中の物を取り出す
「救う」と「掬う」は、ともに「すくう」と読む異字同訓の語です。
「救う」は、「済う」とも書き、危険な状況や困窮した状態、貧しい境遇、悪い環境にある人に力を貸したり、金品を与えたり、励ましたりするなどしてそこから逃れられるようにすることを意味します。また、世の悪い状態を直すという意味で用いられることもあります。
「掬う」は、「抄う」とも書き、手のひらやさじなどで液体や粉末状の物をその表面から取り出すこと、または、液体に浮いている物や中にある物を取り出すことを意味します。下から上へすばやく持ち上げるという意味もあります。さらう。
「救う」の使用例
- 味方(国)を救う
- 危機(窮乏)を救う
- 人々を飢餓から救う
- 子供を非行から救う
- 救い主
「掬う」の使用例
- 水(塩)を掬う
- メダカを掬う
- 金魚掬い
- 掬い網(あみ)
- 足を掬われる
- 掬い投げ