「奢る」と「驕る」の意味の違い
【奢る】ぜいたくする、ごちそうする
【驕る】人を見下してわがままになる
「奢る」と「驕る」は、どちらも「おごる」と読む異字同訓の語です。
「奢る」は、過度なぜいたくをするという意味です。 奢侈(しゃし)。 そこから、自己の金銭的負担で他人にごちそうするという意味にも用いられます。
「驕る」は、自分に優れた能力や地位などがあるのをいいことにして他人を見下し、自分勝手な行動に出ることを意味します。驕慢(きょうまん)。
「奢る」の使用例
- 口が奢る
- 奢った暮らしぶり
- 夕食を奢る
- 奢る者は心常に貧し〔=ぜいたくをする者は心にいつも不満を抱えている〕
「驕る」の使用例
- 驕りを捨てる
- 驕り高ぶる
- 驕った態度/驕らない姿勢
- 驕る平家は久しからず〔=権勢に頼る者は永らえることができない〕