「空く/空ける」「開く/開ける」「明く/明ける」の意味の違い
【空く/空ける】からになる、空白ができる
【開く/開ける】ひらく、営業を始める
【明く/明ける】ある期間が終わる
「空く/空ける」「開く/開ける」「明く/明ける」は、いずれも「あく/あける」と読む異字同訓の語です。
「空く/空ける」は、中身がからになる・からにする、空白ができる・つくるという意味です。
「開く/開ける」は、閉まっていたものがひらくという意味です。営業を始めるという意味でも用いられます。
「明く/明ける」は、ある期間が終わって別の状態になるという意味です。目が見えるようになるという意味もあります。
「空く/空ける」の使用例
- 席が空く
- ビンを空ける
- 本棚が空く
- 行間を空ける
- 予定(時間)が空く
- スペースを空ける
- 空き缶
- 手が空く〔=ひまになる〕
- 家を空ける〔=留守にする〕
「開く/開ける」の使用例
- 幕(ドア)が開く
- 窓(ふた)を開ける
- 箱(缶)を開ける
- そっと目を開ける
- 店が開く/店を開ける
- 開いた口が塞がらない(あいたくちがふさがらない)〔=あきれてものも言えない〕
「明く/明ける」の使用例
- 喪が明く(明ける)
- 夜が明ける
- 年が明ける
- 子犬の目が明く
- 埒が明かない(らちがあかない)〔=物事が進展しない〕