「存じ上げる」の意味と使い方

敬語謙譲語

「存じ上げる」の意味

存じ上げる(ぞんじあげる)

【意味】「知る」の謙譲語

「存じる(存ずる)」は、「思う」あるいは「知る」の謙譲語・丁寧語です。

この「存じる」にさらにへりくだることを表す「上げる」が付いて、「存じる」よりも高い敬意を表す謙譲語になります。

ただし、「存じ上げる」の場合には、「知る」という意味で使われることがふつうです。

「存じ上げる」の使い方

「存じ上げる」は、このままの形で使われることはほとんどありません。

肯定の意味を表すときには「存じ上げている(います・おります)」の形で、否定の意味を表すときには「存じ上げない」「存じ上げていない(いません・おりません)」「存じ上げません」といった形で使われます。

〇〇先生は、私もよく存じ上げている方です。
御社の商品は、以前から存じ上げておりました。
残念ながら、私の存じ上げない会社です。
〇〇さんのことは、存じ上げておりません
あの方が〇〇社長とは、存じ上げませんでした。

「存じ上げる」は、謙譲語であるので、相手側が「知る」ときには使えません。その場合には、「ご存じである」「お知りになる」などの尊敬語を使います。

✕ 社長は、その件について存じ上げていると思います。
○ 社長は、その件についてご存じであると思います。

また、「存じ上げる」の対象は、敬意を向けられた人です。

身内や自分側の物事について「知る」場合は、「存じ上げる」ではなく、「存じる(存ずる)」を使います。

また、尊敬に値しない人物あるいは世間一般の出来事についても、「存じ上げる」は使用できません。

✕ 父の仕事は、子どものころから存じ上げておりました。
✕ このごろの業界を取り巻く厳しい状況については、よく存じ上げております

「存じ上げる」の類似表現

  • ご存じだ(である)〔=「知る」の尊敬語〕
  • 存じる(存ずる)〔=「思う」「知る」の謙譲語〕