「生きる」と「活きる」の意味の違い
【生きる】命を保つ、生活する、有効である
【活きる】良さが引き出される
「生きる」と「活きる」は、どちらも「いきる」と読む異字同訓の語です。
「生きる」は、命を保つ、生存する、生活するという意味です。そこから比喩的に、そのものの存在意義や効力が失われずにいることや、そのものが無くなった後で影響を残すことを意味することもあります。
「活きる」は、そのものの良さが十分に引き出される、能力が存分に発揮されるという意味です。この意味で「生きる」を用いることもできます。
「生きる」の使用例
- 生きるか死ぬかの瀬戸際
- まだ生きている
- 森に生きる動物
- 職人として生きる
- 前向きに生きる
- 恋に生きる〔=生きがいを見出す〕
- 芸一筋に生きる〔=打ち込む〕
- 生きた教訓
- 契約(精神)がまだ生きている
- 思い出の中に生きる
- 生き残る
- 生き返る
- 生き字引(じびき)〔=物知り〕
- 生きた心地がしない
「活きる」の使用例
- 塩加減ひとつで味が活きる(生きる)
- 一筆で絵が活きて(生きて)くる
- 長年の経験が活きる(生きる)