「当てる」「充てる」「宛てる」の意味の違い
【当てる】触れさせる、的中させる、対応させる
【充てる】ある目的に振り向ける
【宛てる】届け先とする
「当てる」「充てる」「宛てる」は、いずれもアテルと読む異字同訓の語です。
「当てる」は、何かと何かをびったり対応させるというのが基本的な意味です。
そこから、何かを何かに触れさせる・ぶつける、的中させる・成功させる、役割を振るなどの意味をも表すことが多くあります。
「充てる」は、ある目的や用途に振り向けるという意味です。
「宛てる」は、ルールなどの届け先とするという意味です。
一般に、「あてる」には、「当」の漢字を当てることができます。「充てる」や「宛てる」に代えて「当てる」を用いることもできます。
ちなみに、「あたる」は「当」だけにある訓読みで、「充たる」「宛たる」と書くことはありません。
「当てる」の使用例
- 胸に手を当てる/体にボールを当てる
- 暗闇に光を当てる/布団を日に充てる
- 的に当てる/一等賞を当てる/10問中9問当てる
- 株で当てる/一山(ひとやま)当てる
- 仮名に漢字を当てる
- 割り当てる/振り当てる
「充てる」の使用例
- ボーナスをローン返済に充てる(当てる)
- 夜の時間を勉強に充てる(当てる)
- 天井裏を子供部屋に充てる(当てる)
- 後任に充てる(当てる)
「宛てる」の使用例
- 会社に宛てて(当てて)応募書類を送る
- 本人宛の手紙
- 宛名(あてな)/宛先(あてさき)