「木」と「樹」の意味の違い
【木】一般的な木、材木
【樹】(大きな)立ち木
「木」と「樹」は、ともに「き」と読む異字同訓の語です。
どちらも植物としての木を指す語ですが、意味が少し違います。
「木」は、幹から枝を伸ばしているようすを表す漢字です。地面から生えている状態(立ち木)を意味することもあれば、加工された状態のもの(材木)を意味することもあります。
一方、「樹」は、地面から生えているようすを表す漢字です。地面から生えている状態で大きなものを意味します。
「木」の使用例
- 木を植える
- 木登り(きのぼり)
- 木の板
- 木から落ちた猿(きからおちたさる)〔=生活の拠り所を失うこと〕
- 木を見て森を見ず(きをみてもりをみず)〔=部分だけに気を取られて全体をつかんでいないこと〕
- 木で鼻を括る(きではなをくくる)〔=そっけない応対をする〕
- 木に竹を接ぐ(きにたけをつぐ)〔=物事が調和していない〕
「樹」の使用例
- 樹(木)が茂る
- 樹(木)の陰
- 樹静かならんと欲すれども風止まず(きしずかならんとほっすれどもかぜやまず)〔=孝行したいと思うときには、親はすでに死んでいること〕