「おります」の意味
おります(居ります)
意味:「いる」の謙譲語・丁寧語
「おる(居る)」はある場所に「いる」、あるいはある動作をして「いる」という意味。それに丁寧の助動詞「ます」が付いた形です。
「おられる」で、「いる」のへりくだった表現(謙譲語)になります。
あるいは、丁寧語として使われることもあり、その場合「います」よりも丁寧な表現になります。
「おります」の使い方
自分や身内の者がある場所に「いる」ことのへりくだった表現として使います。
母は、ずっと自宅におりました。
鈴木は三人おりますが、どの部署かご存じですか。
また、ある動作をして「いる」ことのへりくだった表現としても使われます。
鈴木は、あいにく席を外しております。
母は、相変わらず元気でくらしております。
「おります」は、謙譲語なので、相手側が「いる」ことを表すために使うことはできません。
相手側が「いる」ことを表すには、「いらっしゃる」「おいでになる」「おられる」といった尊敬語を使います。
✕ お母さまは、元気でおりますか。
〇 お母さまは、元気でいらっしゃいますか。
✕ 田中さま、おりましたら1階受付までお越しください。
〇 田中さま、おられましたら1階受付までお越しください。
「おります」には丁寧語としての使い方もあり、自分や身内以外のことを丁寧に説明するときに使います。「います」よりも丁寧な表現になります。
雨は、すっかり止んでおります。
床が濡れておりますので、お気を付けください。
「おります」の類似表現
- います
- いらっしゃる・いらっしゃいます
- おいでになる・おいでになります
- おられる・おられます〔=「いる」の尊敬語〕