「使う」と「遣う」の意味の違い
【使う】人や物を役立てる、費やす
【遣う】煩わす、操る、金を費やす
「使う」も「遣う」も、どちらも「つかう」と読む異字同訓の語です。
「使う」は、人を働かせたり、物を手段として役立たせたりすることを意味します。また、物や金、時間などを消費する意味にも用いられます。
「遣う」は、精神を煩わせること、何かを思い通りに操る・技を駆使すること、金を消費することの意味に用いられます。
一般には、「使う」を用いることが多く、「遣う」を用いる場面は上のように限られています。その場合でも、「遣う」ではなく、「使う」を用いることができます。
なお、「遣う」を用いるときは、「〇〇遣い」という形である場合がほとんどです。
「使う」の使用例
- 人を使う
- 車(機械、道具)を使う
- 紙を使う
- お金(時間)を使う
- 電力(体力)を使う
- 英語を使う
- 居留守を使う
- 頭を使う
- 弁当を使う〔=食べる〕
- 使い勝手/使い道
- 使い果たす/使い分ける
「遣う」の使用例
- 心を遣う(使う)/気を遣う(使う)
- 安否を気遣う
- ことばを遣う(使う)
- 人形を遣う(使う)
- 魔法を遣う(使う)
- 二刀流の遣い手(使い手)
- 心遣い
- 言葉遣い
- 仮名遣い
- 筆遣い
- 人形遣い
- 息遣い
- 上目遣い
- 金遣い/無駄遣い/小遣い