「ご覧になる」の意味
ご覧になる(ごらんになる)
意味:「見る」の尊敬語
「見る」の古い尊敬語に「御覧ず(ごらんず)」があり、それが変化した形が「ご(御)覧になる」です。
「見る」の尊敬語には、ほかにも「見られる」「ご覧なさる」があります。「ご覧になる」は、「見られる」よりも敬意が高く、「ご覧なさる」よりも一般的な表現です。
「ご覧なさる」は、命令形「ご覧なさい」の形で用いられることがほとんどで、その場合に敬意はありません。「ほらごらんなさい。」
類似の表現に「ご覧くださる」「ご覧いただく」「ご覧に入れる」があります。「ご覧くださる」「ご覧いただく」は目上の人が見てくれる・見てもらう意味の尊敬語、「ご覧に入れる」は「見せる」の謙譲語です。
「ご覧になる」の使い方
目上の人が見ることの尊敬語として用います。
先生は、こちらの絵をご覧になりました。
実物をご覧になりたいときには、おっしゃってください。
尊敬語ですので、自分側が見る場合に「ご覧になる」を用いることはできません。
自分が見る場合には、「見る」の謙譲語である「拝見する」などを用います。
✕ 実物をご覧になってもよろしいでしょうか。
○ 実物を拝見してもよろしいでしょうか。
相手に見てもらうときには、「ご覧くださる」「ご覧いただく」を用います。
皆さま、右手をご覧ください。
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「ご覧になる」の類似表現
- 見られる
- ご覧なさる
- ご覧くださる
- ご覧いただく
- ご覧に入れる〔=「見せる」の謙譲語〕