「お見えになる」の意味
お見えになる(おみえになる)
意味:「来る」「いる」の尊敬語
「見える」には、「来る」あるいは「いる」の尊敬語としての用法があります。
「見える」のままでも尊敬語として通用しますが、さらに「お見えになる」の形にすることで敬意のより高い表現になります。「来られる」「おられる」よりも敬意の高い尊敬語です。
「お見えるになる」は、「来る」の意味で、「いらっしゃる」「お越しになる」「おいでになる」などに置きかえることができます。
また、「いる」の意味では、「いらっしゃる」「おいでになる」などに置きかえることができます。
「お見えになる」の使い方
目上の人が「来る」または「いる」ことを表す尊敬語として用います。
本日面会予定のお客様がお見えになりました。(来る)
お客様は、さきほどまでこちらにお見えになりました。(いる)
尊敬語ですので、身内の者の動作について用いることはできません。
✕ もう少しで、部長の田中がお見えになります。
○ もう少しで、部長の田中が参ります。
「お見えになられる」は、「お見えになる」にさらに尊敬を表す「れる」が付いたもので、いわゆる二重敬語です。過剰な敬語として不適切な表現であるとされています。
✕ 成人式に市長がお見えになられた。
○ 成人式に市長がお見えになった。
「お見えになる」の類似表現
- 来られる
- おられる〔=「いる」の尊敬語〕
- いらっしゃる〔=「行く・来る・いる」の尊敬語〕
- おいでになる〔=「行く・来る・いる」の尊敬語〕
- お越しになる〔=「行く・来る」の尊敬語〕