「おいでになる」の意味
おいでになる(御出でになる)
意味:「行く・来る・いる」の尊敬語
「おいで(御出で)」は、目上の人が「出ること」を表すことばですが、そこから転じて「行くこと」「来ること」「いること」の尊敬語になります。
「おいでになる」の形で、「行く」「来る」「いる」の敬意の高い尊敬語になります。
「おいでだ・おいでです」の形も同じ意味の尊敬語ですが、「おいでになる」のほうが敬意が高い表現です。
「おいでなさる」の形でも尊敬の表現になりますが、「おいでになる」のほうが一般的に用いられています。
「行かれる」「来られる」「おられる」よりも敬意が高く、「いらっしゃる」に置きかえることができます。
ほかに「行く・来る」の意味で、「お越しになる」に置きかえることもできます。
「おいでになる」の使い方
目上の人が「行く」「来る」「いる」ことを表す敬意の高い尊敬語として用います。
これからどちらまでおいでになりますか。(行く)
〇〇商事の田中さんがおいでになる予定です。(来る)
鈴木専務は、さきほど会議室においでになりました。(いる)
「おいでになる」を「いる」の意味で用いる場合、その場所にいるという意味と、いまある動作をしている・ある状態であるという意味(補助動詞)とがあります。
教授は、いま研究室においでになります。(その場所にいる)
教授は、いま研究室で実験しておいでになります。(ある動作をしている)
「おいでになる」は、より簡単に「おいで(だ・です)」に置きかえることができる場合があります。
どちらへおいでですか。
田中さんがおいでの予定です。
専務は、会議室においでだ。
教授は、実験しておいでです。
「おいでになる」の類似表現
- おいでだ・おいでです
- おいでなさる
- 行かれる・来られる・おられる
- いらっしゃる
- お越しになる